諸行無常

祇園精舎の鐘の声  諸行無常の響きあり  

沙羅双樹の花の色  盛者必衰の理をあらわす  

おごれる人も久しからず  ただ春の夜の夢のごとし  

「諸行無常」 (しょぎょうむじょう)

この世に、永遠に変わらないものなど無いのだという。

その通りかもしれない。

水の流れも、雲の流れも、命あるものも、ないものも、

幸せも、喜びも、大切なものも、愛しいものも、

永久不変なものなんて・・・ 何も無いのかもしれない。

白い月

もんじの命に終わりがあることは嫌でも分かっていたけれど、

生命を持たないピアノを失うなどとは想像もしていなかった。

私の命ある限り、ピアノと寄り添っていられるのだと信じてた。

もんじの亡き後、ピアノが心のよりどころになると・・・。

けれど予期せぬ事態で、もんじよりも先にピアノを失い。

その虚しさと悲しみの中、もんじの存在だけが救いだったのに、

ピアノの後を追うように、もんじも逝ってしまった。

かけがえのない存在を続けざまに失った、愛別離苦。

この感情は、とても言葉では説明できない。

心は息をしていないのに、抜け殻の肉体だけが生きている。

自分の心と肉体が、噛み合わない・・・。

自分がどうしたいのかも、わからない・・・。

もんじ

ねぇ、もんじ・・・

私、どうしたらいいのかな?

もんじの言うとおりにするから・・・、何か言ってよ。

ねぇ、もんじ・・・ 私を助けて・・・

もんじがいないと、真っ暗で何も見えないよ・・・

白百合

もんじと、ピアノと、私。 幸せだった人生の時。

光に満ちた時間は、どうして長く続かないのだろう・・・。

この世に、永遠に変わらないものなど無いというならば、

この喪失感・・・ この悲しみ・・・ この後悔も、

永遠に続くことはない・・・ ということなのかな。

そのうち私にも、いつか必ず人生が終わる時が来る。

だけど たとえ 私がこの世から消えたとしても、

もんじと過ごした幸せの記憶と、もんじへの感謝の気持ち、

もんじへの愛しい想いだけは、永遠に変わらない・・・

冒頭部 引用 「平家物語」 より

関連記事

テーマ:  2015年 もんじ ペットロス ピアノ喪失 植物写真 空の写真 ★自撰★