捨てられた犬たち

私の暮らす集落の近くに 「犬捨て山」 のような場所があり、

ペットとして飼われていた犬を捨てに来る人たちが後を絶たない。

国道とつながる農道沿いに、その 「犬捨て山」 はある。

捨てられて間もない犬たちは農道の脇をウロチョロと徘徊し、

自動車が通りかかると、シッポをふって車に近づいてくる。

飼い主が迎えに来てくれたと、勘違いしているのかもしれない。

その犬を横目に通り過ぎ、バックミラーで後ろを振り返ると、

走り去る私の車を、せつない目で、いつまでも、じっと見ている。

そんな犬たちの姿が哀れで、幾度、ブレーキを踏んだことか・・・。

でも、そこで車を降りて、私に何ができるだろう?

引き取って、死ぬまで面倒をみてやることができないのなら、

その場しのぎの中途半端な情け心は、残酷なだけだとも思う。

かわいそうだけど、どうしようもない。

この辺は市街地と違って民家や商店も少なく、残飯なども無い。

凍えそうな冬の夜、このコたちはどこで眠るんだろう・・・。

飼い主の臭いや声を思い出しながら、寒さに震えて眠るんだろうか。

幸せだった日の夢を見ながら、空腹に耐えて眠るんだろうか。

車にシッポをふっていた犬たちは、しばらくすると姿を現さなくなる。

野良としての強さを身につけ自力で生きる場所を見つけたのか、

それとも、野生では生きられず死んでしまったのか、

心優しい人に拾われてペットとして幸せに暮らしてるのか。

良い結果であってほしいと・・・、いつも思う。

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この 「犬捨て山」 に犬を捨てに来る人々、

集落の人間なのか? 周辺地域の人たちなのか?

ペットが家に戻れないよう遠くまで捨てに来た大バカ野郎なのか?

捨てる現場を目撃したわけではないので、わからない。

この辺りでは、犬を飼う一人暮らしの老人も多いから、

飼い主の爺さんが死んで残された犬の引き取り手がなく、

その爺さんの遺族が犬の処分に困って捨てに来た・・・とか。

都会に引越す一家が飼えなくなった犬を捨てに来た・・・とか。

自分は食えてもペットに食わせる金が無くなった・・・とか。

子犬を産みっぱなしにさせたら増殖しすぎた・・・とか。

飼うのに飽きた・・・とか。

いずれにせよ、ペットを捨てる理由に、良いも悪いもない。

見て見ぬふりで何もできない私に、文句を言う資格はないけど、

「ペットをゴミみたいに捨てるな!」 と言ってやりたい。

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もしか、もんじを山に捨てねばならないような事態になったら、

その時は、もんじと一緒に私も山に身を捨てるわ。

*** 私の大切なペット、婆うさぎの もんじ♪ ***
もんじ

私たち夫婦には子供も無く、夫は還暦秒読み。

四十半ばの私だって、いつまで元気でいられるか、わからない。

もんじが天寿を全うしたら、もうペットは買わないつもりでいる。

もんじがいなくなったら、きっと寂しくて、

またペットを飼いたくなってしまうかもしれないけれど、

私が死んだり寝たきりになったら、ペットは路頭に迷う。

そう思うと、やっぱり、もう飼えない・・・かな。

もんじがいなくなった後の話なんて、するもんじゃないよね。

「心配ご無用!まだまだピンピンしてるで~」

もんじ婆さんが、私の傍で元気にそう言ってるわ。

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